2024年度第4回 岡崎市東公園・小呂湿地しぜんかんさつ会 かんさつ会だより

小呂湿地 岡崎市東公園・小呂湿地自然観察会

日 時 :2025年2月8日(土)9:00~12:00
参加者 :5名
テーマ :真冬の自然を観察してみよう

 みなさまこんにちは。西三河自然観察会の武田です。2024年度4回目となる、岡崎東公園・小呂湿地しぜんかんさつ会を、寒波が押し寄せ積雪もあるなか、寒い中ご参加いただいた皆さん、ありがとうございます!

 東公園の北駐車場を出発し、最初に抱いた印象は、「静か」だ、ということです。下見の際は、シロハラという鳥が落ち葉を踏み、そしてつつく「カサカサ」という音がそこかしこでしていました。今回の観察会では、展望園地にも立ち寄りました。いつも歩く道から、2分ほど階段をのぼると到着です。過去には、天文台があったこの場所。園地の周りはフェンスが設置されているほか、木に囲まれています。なんと、このフェンスには、フェンスと共存、あるいは競合した木の痕跡が、多数ありました。「フェンスの方が頑固だったんだ!」

 展望園地の様子 雪化粧しています!

 フェンスを飲み込むように木が生えていたようです。フェンスと共存?競合?

 小呂池では、オオバン、カワウ、カルガモのほか、マガモ、ヨシガモを観察。なんと、昨年とまったく同じ種類の鳥が入っています!「種類が分かる」ことも大切ですが、その前にきちんとどんな姿をしているかという「観察」をすることで、気づきを得ていきたいですね。水位が例年よりも低いようで、カモたちは、奥まった場所に隠れていました。

 「知らないと通り過ぎちゃいますね」

 実は、岸辺に複数のカモが隠れています

 雪が舞う中、出てきたヨシガモ

 湿地への入口では、ハンノキが開花中でした。

 「こんな時期に…!これも、花なんですね」

 長く垂れ下がった雄花と、その根本のあたりにある雌花、そして新芽が観察できます🧐

 そして、小呂湿地へ。今回もおかざき湿地保護の会から2名の方にご参加いただき、小呂湿地を一緒に散策しました。

 湿地に獣害ネットが設置されてから、初のアカガエルの産卵期を向かえました。1月26日から始まった産卵。様々な局面の卵の様子を観察することができました。また、積雪があることにより、通常よりも、湿地内の「水の流れ」がはっきりと見られるようになっていました。湧水湿地において、水の流れを観察することは、植物の分布や湿地の行く末を考える上で、たいへん重要な情報です。

 卵塊1つに、1500個の卵があるとも言われています!

小呂湿地

 雪に覆われた湿地の様子を観察!

 復路では、複数のソウシチョウを観察しました。色鮮やかで心ひかれますが、実は特定外来生物。ちょっと驚きですよね。そんなソウシチョウが集まっていたところをみると…たくさんのコナラのどんぐりが発芽していました🌱

 3羽、写真に収められました。もっとたくさんいましたよ

 「なんでここにあるどんぐりだけ芽が出ているのだろう…?」春も近いですね。

 次回は、2025年6/14(土)「初夏のしぜんを楽しもう」を開催します。湿地が青々としてくる季節。どんな生き物との出会いがあるでしょうか?ぜひご参加ください。

 開催概要 年4回 2,6,8,10月第2(土)開催「岡崎市東公園・小呂湿地しぜんかんさつ会」 9-12時 岡崎市東公園北P 集合 荒天中止 参加費 100円 (高校生以下無料) 主催:西三河自然観察会 (愛知県自然観察指導員連絡協議会 西三河支部)