日 時 :2024年8月10日(土)9:00~12:00
参加者 :12名
テーマ :サギソウを見に行こう
みなさまこんにちは。2024年は猛暑日続きですね…。そんな中、2024年度の第2回岡崎東公園・小呂湿地しぜんかんさつ会を開催することができました。今回は、熱中症警戒アラートへの対応として、乗り合わせの上、小呂湿地の入口より観察会を開始しました。
9:30には小呂湿地入口を出発しました。生きものの影が少ない中、いくつものトンボを発見しました。飛んでいる姿から種類を同定するのは、なかなか難しいです。どんな観察ポイントがあるのか、話題になりました。羽の模様、尾部、胸部の模様や目の感じなど、観るところがたくさんありますね。また、シンジュ(ニワウルシ)の木に、大きな画の幼虫がいました。その場で、種類を調べましたが…分からずじまい。シンジュを食草とするガは何種類かいるようですね。
10:20に小呂池に到着。スイレンやコウホネのほか、池の中には、多くのハゴロモモ(キンギョモ)が咲く様子に参加者の方から歓声が上がりました。しかし、残念ながら、これらの植物は、人によって持込まれたものです。それでも、チョウトンボやシオカラトンボ、オオシオカラトンボが池の上を飛翔しており、自然の複雑性に関して、皆さんで理解を深めることができました。また、オオバナイトタヌキモを発見し、一部を採取して、捕虫嚢(のう)を観察することもできましたよ。
小呂池のハゴロモモ(キンギョモ)

湿地入口には10:50に到着。今回もおかざき湿地保護の会のみなさまに、小呂湿地をご案内いただきました。今回は、湿地に関して事前知識をお持ちの方が多く、鈴木会長から一言いただいた後に、各自、観察を開始しました。咲きそろったサギソウに感動の声が聞かれました。花の特徴的な形状であるギザギザについて、話題に上がりました。花のギザギザについて、スズメガが止まりやすくなり、健全種子の結実率(*きちんとした種ができる確率)が上昇するとの論文が昨年発表されており、皆さんで共有の上、じっくりと観察しました。また、タイワンタケクマバチが訪れる様子も観察できました。
また、ミズギクやムラサキミミカキグサも観ることができましたよ。
ミズギク 咲き始めでした

ムラサキミミカキグサがいっぱい!

また、ハッチョウトンボを多く観察することができました。オスは少なくとも6匹見つけることができました今回、じっくり観察できた感想としては、「ハッチョウトンボの飛ぶ高さがそろっている。サギソウの花になかなか止まらない…」「暑いからか、お尻を上げている。すった形になっていて、すごい」というものがありました。
湿地の中では、「生きものどうしのつながり」が多くあります。今回目をひいたのは、ギンヤンマがクモの巣にかかったところです。ちょうど、クモがお食事に向けた準備をしていました…
今回のハイライト 咲き誇るサギソウ

何輪あるのでしょうか?!
次回は、2024年10/12(土)「秋の花々を楽しもう」を開催します。昨年はリスとの出会いもありました。ぜひご参加ください!
開催概要 2024/10/12(土) 9-12時 岡崎市東公園北P 集合 テーマ:秋の花々を楽しもう 荒天中止